大室髙靇神社の由緒

厄除・病気平癒・心願成就の社

大いなる御神徳をもつ聖なる山の神「大山祗神(オオヤマツミ)」
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除災・医薬の祖神「少名彦神(スクナヒコ)」
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八柱の神々を生んだ野の神「草野姫神(カヤヌヒメ)」
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を御祭神とし、旧郷社の社格をもつ。
厄除、病気平癒、心願成就の社として多くの参拝者が訪れる。

由 緒

靇神社は日光市大室字大山の中腹に鎮座する。創建年月は不詳であるが、口碑によると永承六年六月・奥州下向のとき、源義家が鬼怒川洪水の為当社付近に滞在し減水を待ったと言われ、故に永承以前の古社であるとも伝えられる。

往古より正一位靇大権現と称し、大室村の鎮守として崇敬されてきたが、明治六年六月三日、近隣十四ケ村(水無・薄井沢・森友・荊沢・山口・大沢・木和田島・大室・根室・沢又・矢野口・針貝・下小池・上小池)を代表する社として郷社に列せられる。更に明治十年七月には三十七ケ村の郷社となる。

明治四十三年十一月、本殿の改修・拝殿の新設を行い、同年、県より神餅幣帛料を供進されることとなる。

○ 御祭神・大山祇命(おおやまづみのみこと)は「大いなる山の神霊」として信仰されるとともに、「農業の神」としても霊験あらたかである。

○ 少名彦命(すくなひこのみこと)は大国主神とともに「日本の国作りに貢献した神」であり、人々の病気治療や災いを祓う為の法を定めた神で「医薬の祖神」である。

○ 草野姫命(かやぬひめのみこと)は大山祇命と共に自然の地形に対応した八柱の神々を生んだ神で、「原野を司る神」である。当社の社名である「靇」は「水の神様」靇うう神に由来している。

人がそしてあらゆる生物が生命を維持して行く為に必要な水。水の神様より授かった雨を、山の神様の御加護を受け、山々に浸透し蓄えられ、適量ずつ原野に供給される。そこで生活する人々は、五穀豊穣・営業繁栄にて、病や災いに遭う事も無く栄えていく事を願い祀られた社である。